いま、他人の悪意に巻き込まれている人へ [悩みの種、解決策を考える]
嫌な事件ですね。
犯人には、犯行に至る理由や、生い立ちなどがあるのでしょうか?
人には相手に共感するという能力があります。
だからこそ、何か理由があるに違いないと察しようとします。話し合えば分かり合えると思うし、伝わると考えてしまう。
そして、相手の痛みや悲しみも想像できるから、一線は超えないように自制もします。
ところがどうも、そういった理屈の通用しない人というのが存在するようです。人が嫌がることをする、暴力を振るう、傷つけるような言葉をかける・・・。
傷つけられた方は、私が何かしたのだろうか、気に障るような言動をとってしまったのか、と思ったり、それとも彼には幼いころに虐待を受けるなど、何か事情があったのだろうか・・・などと察しようとします。
いえ、理由は何もない。
世の中には、「良心を持たない人」というのが、ある一定の割合でいるらしい。
良心をもたない人たち (草思社文庫)
「虐待は連鎖する」といいます。自分が親から虐待された場合、自分も子供を虐待してしまう。
しかし、この本では、そういったケースは該当しません。
そのような理由・生い立ちは関係なしに、ただ単に、相手の痛みがわからない、良心を持たない人がいる。
アメリカの場合で、4パーセント。25人に1人の割合です。日本人の場合はそれよりも少ないらしいですが、一定の割合でいるのです。
彼らの見た目には騙されないで欲しい。
良心のない彼らは、成功者かもしれないし、聖職者かもしれない。経営者かもしれないし、警察官かもしれない。政治家や医師、牧師かもしれない。普通のビジネスマンかもしれないし、主婦かもしれない。
つい先日も、英BBCテレビで活躍した人気司会者が40年にわたり未成年少女らに対する性的暴行を繰り返していた疑いがあるとの報道が流れました。ことの真実はまだわかりませんが、衝撃的な報道です。有名無名は関係ない。彼らに印はないのです。
いま、イジメを受けている人。
特定の誰かとトラブルを抱えている人。
家族や、恋人といった、深い仲の人から虐げられている人。
どうしたらいいのでしょうか?
下手に解決策を模索しないほうがいいかもしれない・・・。本書では、「逃げなさい」とアドバイスしています。
その理由は、本書でご確認ください。
「良心をもたない人がいる」という事実。
これだけ知っているだけでも有効です。
将来子どもを悪意に巻き込まないよう、多くの親たちに是非読んで欲しい本です。
この本、ハードカバーが絶版になっていて入手できなくなっていたのですが、待望の文庫化です。今年一番のお勧めです。
タグ:良心をもたない人たち
2012-10-16 16:20
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