脳(知性)と運動の関係 [教育&学習の話]
朝日新聞に、『ヒトの知性、6千年前ピーク? 米教授「狩りやめ低下」』というニュース記事が出ていました。
何でも、人類の知性は2千~6千年前ごろをピークにゆっくりと低下し続けているかもしれない、知性や感情の安定性に優れた人が生き残りやすいという自然選択の結果、人類の知性は高まっていった――とか・・・。
ことの詳細と真偽はわかりませんが、理屈としては納得しやすいところもあります。
しかし私は、人類の知性が高まった理由はそれだけではない、と考えています。
人類の知性に大きな影響を与えた、もう1つの要素。
それは、運動です。
なにせ、人類が他の動物たちから頭1つ飛び抜けて進化したとき、今よりもずっと多くのスリルと、そして運動量があったはずですから。
木を降りて、草原を歩き始め、獲物を追ってアフリカから世界へ。ある説によると、人類というのは長い間、1日10kmは移動して生きてきたそうです。
今はちょっと歩くか、車でも走らせれば、コンビニやらスーパーやら、自動販売機やらに出会うことができます。当然、昔はそんなことはなく、250ml分の水分を補給するのにも、それなりの距離を移動しなければならなかった。
そうした中で、人類は進化してきたんですね。
つまり、運動するというのは人間の能力を活性化させる上で、必要不可欠であると言えるのかもしれません。
最近、運動と脳の関係について、色々な研究や調査で取り上げられています。それらをまとめた良書として、こんな本があります。
アマゾンの紹介文をちょっと引用します。
<アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。>
ここにある「0時間体育」というのは、つまり朝の始業前に行う“ちょっと特殊な”体育なのですが、これがまたいいんです。ここで生徒たちは自分にあった運動方法を学ぶ。コンディションのコントロールの仕方を学ぶ。こんな授業、日本にはもちろんない。
<運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。>
この本に書かれていることをひと言でいうと「運動すれば脳はよくなる」ということです。
成績も良くなるということなのですが、しかしそれだけではありません。
この本は、私たちの人生、それぞれのライフステージにあったアドバイスを与えてくれます。
目次は次のとおり。
第1章 革命へようこそ-運動と脳に関するケーススタディ
第2章 学習-脳細胞を育てよう
第3章 ストレス-最大の障害
第4章 不安-パニックを避ける
第5章 うつ-気分をよくする
第6章 注意欠陥障害-注意散漫から抜け出す
第7章 依存症-セルフコントロールのしくみを再生する
第8章 ホルモンの変化-女性の脳に及ぼす影響
第9章 加齢-賢く老いる
第10章 鍛練-脳を作る
子育て、学習、ストレスや依存症といった心の問題、女性特有の問題、そして加齢まで。人生の色々な場面で役にたつと思います。
という感じで、運動と脳との関連性はずいぶん強そうです。
現代社会はずいぶん楽になりました。
昔であれば、運動は生きていくのに不可欠なものでしたが、今ではわざわざお金を払って運動します。
さて、子供にも十分に運動をさせてあげたいな、と思いますよね。
言われなくても動き回るのが子供ですが、それってきっと、すごく重要なことなのでしょう。落ち着きのない子供たちに、私たちはついつい怒ってしまって、大人しく、じっとさせようとしてしまいます。
でも彼らが動き回るのは、本能が求めているため・・・なのかもしれませんね。
何でも、人類の知性は2千~6千年前ごろをピークにゆっくりと低下し続けているかもしれない、知性や感情の安定性に優れた人が生き残りやすいという自然選択の結果、人類の知性は高まっていった――とか・・・。
ことの詳細と真偽はわかりませんが、理屈としては納得しやすいところもあります。
しかし私は、人類の知性が高まった理由はそれだけではない、と考えています。
人類の知性に大きな影響を与えた、もう1つの要素。
それは、運動です。
なにせ、人類が他の動物たちから頭1つ飛び抜けて進化したとき、今よりもずっと多くのスリルと、そして運動量があったはずですから。
木を降りて、草原を歩き始め、獲物を追ってアフリカから世界へ。ある説によると、人類というのは長い間、1日10kmは移動して生きてきたそうです。
今はちょっと歩くか、車でも走らせれば、コンビニやらスーパーやら、自動販売機やらに出会うことができます。当然、昔はそんなことはなく、250ml分の水分を補給するのにも、それなりの距離を移動しなければならなかった。
そうした中で、人類は進化してきたんですね。
つまり、運動するというのは人間の能力を活性化させる上で、必要不可欠であると言えるのかもしれません。
最近、運動と脳の関係について、色々な研究や調査で取り上げられています。それらをまとめた良書として、こんな本があります。
脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方
- 作者: ジョン J. レイティ
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
アマゾンの紹介文をちょっと引用します。
<アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。>
ここにある「0時間体育」というのは、つまり朝の始業前に行う“ちょっと特殊な”体育なのですが、これがまたいいんです。ここで生徒たちは自分にあった運動方法を学ぶ。コンディションのコントロールの仕方を学ぶ。こんな授業、日本にはもちろんない。
<運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。>
この本に書かれていることをひと言でいうと「運動すれば脳はよくなる」ということです。
成績も良くなるということなのですが、しかしそれだけではありません。
この本は、私たちの人生、それぞれのライフステージにあったアドバイスを与えてくれます。
目次は次のとおり。
第1章 革命へようこそ-運動と脳に関するケーススタディ
第2章 学習-脳細胞を育てよう
第3章 ストレス-最大の障害
第4章 不安-パニックを避ける
第5章 うつ-気分をよくする
第6章 注意欠陥障害-注意散漫から抜け出す
第7章 依存症-セルフコントロールのしくみを再生する
第8章 ホルモンの変化-女性の脳に及ぼす影響
第9章 加齢-賢く老いる
第10章 鍛練-脳を作る
子育て、学習、ストレスや依存症といった心の問題、女性特有の問題、そして加齢まで。人生の色々な場面で役にたつと思います。
という感じで、運動と脳との関連性はずいぶん強そうです。
現代社会はずいぶん楽になりました。
昔であれば、運動は生きていくのに不可欠なものでしたが、今ではわざわざお金を払って運動します。
さて、子供にも十分に運動をさせてあげたいな、と思いますよね。
言われなくても動き回るのが子供ですが、それってきっと、すごく重要なことなのでしょう。落ち着きのない子供たちに、私たちはついつい怒ってしまって、大人しく、じっとさせようとしてしまいます。
でも彼らが動き回るのは、本能が求めているため・・・なのかもしれませんね。
タグ:脳を鍛えるには運動しかない 運動
2012-11-21 17:55
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