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「夏至」と「あまのいわと」のお話 [こよみ&年中行事の話]

もう少しすると、夏至です。例年6月21日頃がその日です。

夏至とは昼間のお日様が出ている時間が、1年で一番長い日。

ほんの少し前までは、夕方になると真っ暗になっていたのに、もうそんな季節なんですね。
でも、せっかく昼間の時間が長い日でも、この時期はあいにく梅雨の季節。お日様を見られる時間は、もしかしたら短いかもしれません。


さて、夏至といえば日の長い日のこと。日が長いといえば、お日様。
そのお日様(太陽)を神格化した神さまで、天照大神(アマテラスオオミカミ)はご存知でしょうか?皇室の祖神(皇祖神)とされています。



天照大神の有名なお話に、「岩戸隠れ」もしくは「天の岩戸」のお話があります。簡単にあらすじを紹介しましょう。

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あるとき、弟の須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴に怒って、天照大神が洞窟に隠れてしまいます。

太陽の神さまが隠れてしまったので、世界は真っ暗になってしまいました。

この状況を心配した神さまたちは集まって、どうするかを相談しました。声をかけても頑なで、外に出てくれそうにもありません。

「そうだ、岩屋の前で楽しい踊りをすれば、何事かと岩戸を開けるかもしれないぞ」

それは名案だと、さっそく神さまたちは準備にとりかかりました。

そして、宴の始まり。
みんなで踊って歌って、あちこちに笑い声が響きました。

みんなの楽しそうな声を聞いて、天照大神は不思議に思いました。
私が隠れて世界は真っ暗なのに、何でみんなは楽しそうにしているのだろう?
そこで天照大神は外にいる神々にたずねました。

「いったいどうして、そんなに楽しそうに笑っているのですか?」

「あなたよりずっと偉い神がここにおられるので、みんな嬉しくなって宴をひらいているのです」

気になった天照大神は岩戸を少し開けて外を覗き見ました。
すると光り輝く女神の姿が見えるではありませんか。

気になった天照大神はもっと見ようと、もう少し、戸を開きました。

実は、先ほどの女神の姿は、つるされた鏡に映った自分の姿だったのです。
戸が少し開いた瞬間、戸のそばに隠れていた神が、戸をあけます。

そして天照大神を連れ出し、戸をふさいでしまいました。

そして、世の中には再び光があふれることになったのです。

日本の神話〈第2巻〉あまのいわと

日本の神話〈第2巻〉あまのいわと

  • 作者: 舟崎 克彦
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 1995/10/15
  • メディア: 大型本


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日食を彷彿とさせるようなお話ですよね。

先月見られた金環日食では真っ暗になることはありませんでしたが、その神秘的な雰囲気を思い出します。

まぁ、実際は上記の神話(あまのいわと、岩戸隠れ)には、色々な意味が込められていそうなのですが、その辺のお話はまた改めて。


さて、1年で一番昼間の長い日である夏至。梅雨空の厚い雲で、お日様の姿がお目見えするか分かりませんが、太陽に感謝をして過ごすのはいかがでしょうか。

天照大神といえば、神社でいうと、伊勢神宮が有名です。


また、身近にある神社としては、神明神社(しんめいじんじゃ)があります。こちらも天照大神を主祭神としています。全国に5千社以上あるともいわれているので、ご近所で見つけられるかもしれませんよ。夏至に神社に御参りというのもいいかもしれませんね。


最近では節電意識が強くなっています。
夏至の日は電気を消して、日の光で生活してみるのもいいかもしれませんね。

現代語古事記: 決定版

現代語古事記: 決定版

  • 作者: 竹田 恒泰
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2011/08/30
  • メディア: 単行本



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