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子どもの叱り方、怒り方。 [教育&学習の話]



『子どもを育てていて、親が自己嫌悪に陥る時ベストテン』
なるものがあったとしたら、きっと上位にランクインするだろうものに、

<子どもを怒ったとき>

というのが入るのではないでしょうか。


感情を爆発させてしまった、思わず手が出てしまった、子どもを傷つけるようなことを言ってしまった・・・などなどなど。


怒るのは、難しい。
しつけとはいっても、こちらは大人として、自分の感情をコントロールしなければいけない。わかってはいるけど、私達だって聖人ではない。忙しいとき、イライラしているときに、思わずカッとなってしまう。よくあることではないでしょうか。


いつも読んでいるコラムに、日経ビジネスオンラインに掲載されている河合 薫さんの連載があります。今回のテーマは、子どもの英語学習について。ここに面白いエピソードが紹介されていました。

・「英語が話せなきゃ…」 子供を不幸にするオトナの無責任な英語至上主義(日経ビジネスオンライン)

ある家で、子どもが観葉植物の葉の一枚一枚に、マジックで絵を描いていました。当然のように、ご両親はしかります。「なんてことをするの」「「植物はお絵描き帳ではないぞ」、と。
ところが、なぜそんなことをしたのか、理由を聞いてみると・・・

「植物の葉っぱがどうして大きくなるのか知りたかったの」


上司と部下の「最終決戦」──勝ち残るミドルの“鉄則

上司と部下の「最終決戦」──勝ち残るミドルの“鉄則"──

  • 作者: 河合薫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2012/06/25
  • メディア: 単行本




これは子どもにとって、とても重要な学習機会だったのです。

子どもの「なぜ?」はとても重要ですよね?公共の場で「なんで?なんで?」と聞かれると、大人としては少し困りますけどね。

さて、冒頭の記事によると、
【子どもの時に尻や体を叩かれるといった体罰を受けたことがある人は、そうでない人よりも成人後に気分障害や不安障害、依存症などの精神疾患で悩まされる可能性が高くなるとしたカナダの研究が、2日の米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」で発表された。】
とのこと。

さらに、
【研究では、子どもの体を押したりすることや、突き飛ばし、平手打ち、叩くなどの行為が体罰として含まれた。以前の研究でも体罰を受けたことのある子どもは、受けていない子どもよりも攻撃的に育つとした結果が示されていたが、それらの研究ではより深刻な暴力も含まれていたのに対し、今回は「体罰の影響」のみを調べるために激しい暴力や性的虐待などは対象から外された。】


大人は子どもよりも体が大きいし、なので威圧することができる。
子どもを無理やり力でねじ伏せ、簡単に行動を阻止することができる(時に簡単ではなかったりもするけれど・・・)。
もちろん知能も経験も上なので、ごまかしたり、煙に巻いたり、言い負かしたり、脅したりすることもわけがない。

なお、子どもの教育やしつけ上、脅しはあまり効果がないとも言われています。
参考:その科学が成功を決める
 ※また本書では、“ほめる教育”の落とし穴(失敗を恐れるようになる、等)も取り上げられています。

その科学が成功を決める

その科学が成功を決める

  • 作者: リチャード・ワイズマン
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/01/26
  • メディア: ペーパーバック



簡単じゃないんですね、子育てって。

子は親がいなくても育つが、親は子どもがいないと育たない、とはよく言ったものです。

怒らない子育て。

とっても難しいですが、私のお勧めは、これでしょうか。

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる
<親も子どもも怒らずにすむ話し方、聞き方のコツ教えます!親がこんな言葉を返せば、問題は自然に解決する!子どもが変わる親子の会話。親が共感と思いやりをもって子どもたちと会話をすれば、問題は自然に解決する! 親も子どもも怒らずにすむ話し方、聞き方のコツ教えます。言葉の力に注目し、親子関係に革命をもたらしたロングベストセラー。>

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

  • 作者: ハイム・G・ギノット
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: 単行本



厳しくも優しくも、子どもにとっていい親でありたいですよね。

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