いじめを考える [悩みの種、解決策を考える]
このところの“いじめ問題”に関する報道は、子どもを持つ親として本当に胸が痛みます。
学校や子どもたちの間に存在する、一部の閉鎖的な環境。そこに光が当てられた今、私たちはこの問題に、これからどう関わっていくのかが試されている気がします。
上の記事は、警察庁による少年犯罪の統計資料に掲載されている、いじめについての記事です。
この統計は、今年の上半期のものです。
・少年非行情勢(平成24年上半期)警察庁生活安全局少年課
これを読むと、いじめの原因・動機のベスト5は、
1位 力が弱い・無抵抗(48.0%)
2位 いい子ぶる・なまいき(13.6%)
3位 態度動作が鈍い(7.2%)
4位 肉体的欠陥がある(6.4%)
4位 よく嘘をつく(6.4%)
※理由の「その他(13.6%)」を除く
※複数回答
となっています。
ちょっとヒドい内容が多いですね。
いじめで検挙・補導された中の罪種のなかには、強制わいせつ(中学生・・・)なんてのも含まれているので、思っている以上に深刻なケースもありそうです。
さて、気になるのは、いじめの被害者が相談したかどうか、ですね。
全体の18.6%は、相談していません。
この統計は警察が把握しているものなので、相当深刻な事態に発展しているケースが多いと推測します。それなのに、2割近くの被害者が相談していない。
では相談している場合は、誰に相談しているのか。
・保護者に相談した(44.2%)
・教師に相談した(27.9%)
・友人に相談した(7.0%)
・警察等の相談機関に相談した(7.0%)
・その他に相談した(0%)
※複数回答
いかに被害者の、子供のSOSに気づいてあげられるか、そして受け止めてあげられるかが非常に重要だと思います。
何にせよ、この“いじめ問題”への対処を、一時のブームに終わらせないことが重要だと思います。
いじめと言っても、その内容を見てみれば、暴行あり、傷害あり、恐喝あり、人権侵害ありで、明らかな犯罪行為である場合があります。
いじめであれば、いじめられっ子。犯罪行為であれば、犯罪被害者。犯罪被害者であれば、少なくとも「がまんしなさい」はないですよね。
教室の悪魔―見えない「いじめ」を解決するために (ポプラ文庫)
- 作者: 山脇 由貴子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 文庫
タグ:いじめ
2012-08-10 18:10
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