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褒めて伸ばす?子供の才能を伸ばす方法 [教育&学習の話]

『褒めて伸ばす』ということが実証されたとの、興味深い報道がありました。

人間は何かを学ぶ時、褒められた方がより記憶に定着し効果的に学習できるということです。

・「"褒められる"と"上手"になる」ことを科学的に証明(生理学研究所)

<研究チームは、右利きの成人男女計48人に、左手を使って決められた順序でパソコンのキーボードを打たせ、30秒間で早く正確に入力することを覚えてもらいました。
 そして、この直後に被験者を3つのグループに分け、

 (1)自分が評価者から褒められるグループ
 (2)他人が評価者から褒められるのを見るグループ
 (3)自分の成績だけをグラフで見るグループ

 に分類。
 翌日に再びテストし、各グループで入力がどれだけ向上したかを調べた。

 その結果、自分が褒められたグループは練習より約20%多く打てたのに対し、他の2グループは約14%の向上にとどまった。>

実験を行った定藤教授のコメント。
「“褒められる”ということは、脳にとっては金銭的報酬にも匹敵する社会的報酬であると言えます。運動トレーニングをした後、この社会的報酬を得ることによって、運動技能の取得をより“上手”に促すことを科学的に証明できました。“褒めて伸ばす”という標語に科学的妥当性を提示するもので、教育やリハビリテーションにおいて、より簡便で効果的な“褒め”の方略につながる可能性があります」と話しています。


これは興味深いですね。

さて、この実験は成人を対象としたもの。

では、子供の場合はどうなんでしょう?

次のようなことが、ヒントになると思います。

★生来の知能を称賛するより、努力を称賛した方が知的な向上心に富み、生成機が良い
(スタンフォード大1990実験)

★過度にひんぱんに報酬をもらって育った人は、粘り強さを持たない。
(ワシントン大学の生物学者ロバート・クローニンガー)

★成功の報酬や失敗の懲罰として、愛情を利用してはいけない
(ブリトニー・スピアーズ症候群:コロンビア大学ピーター・フリード)

参考:天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)

  • 作者: デイヴィッド シェンク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本



簡単にまとめると、褒める場合は、努力したからできたということを褒め、報酬(お小遣いとか)は過度にはあげず、
できないからといってそっぽを向いてはいけない、といったところでしょうか。

子どもを信じ、支えてあげることが重要なんですね。

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