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子供への罰、大人の罰 [悩みの種、解決策を考える]

ここ数年、子供のいじめ問題が注目されていますが、まぁ、だいたいの大人が知っているとおり、イジメ問題は大人社会にもはびこっています。

というか、子供のイジメと違い、犯罪という刑罰の網をくぐり抜け、幾多の経験から知恵をつけてきた大人のイジメの方が、はるかに悪質かつ陰険であると思います。

恐ろしい。

こんなニュースがありました。
日本を代表する有名企業での話です。


<2月の一審・大分地裁判決によると、女性は2009年10月、商品の販売数が目標に達しなかったことを理由に、社内研修会でウサギの耳の形のカチューシャと易者の衣装を着せられた。同年12月、女性は、うつ状態を伴う「身体表現性障害」と診断された。>

記事はサラリと書いていますが、これってとても恐ろしい。

(1)販売数が目標に達しない。

(2)社内研修でコスプレさせる。

被害にあったのは60代の女性です。
ということは、私たちのような「小さな子供のいる親」の、親世代。つまり、ばあばの世代なわけです。自分の親がそんなことをされたら、絶対に許せませんよ、ね!?


問題なのは、なぜ
「(1)販売数が目標に達しない。」
ということに対し、
「(2)社内研修でコスプレさせる。」
ということになるのか?


コスプレすると、営業成績が上がるのでしょうか?

それとも、皆の前で屈辱を与えることで、次からは死ぬ気で頑張るようになるだろう、わっはっは、とでも思ったのでしょうか?

もしくは、他の社員たちへの見せしめ(お前ら、こうなりたくなけりゃ死ぬ気で契約とれや)なのでしょうか?

あるいは、管理者という立場からの優越感による残虐行為?だとしたら、どSだ。きっかけしだいで快楽殺人者になれる才能があるのでしょう。


と、書きながら、落ち着いてみると、これって我々(私だけ?)も反省しなければいけない材料にもなり得ると思いはじめた。

というのも、私たち(いや、私か)が子供を叱るとき。
どうしてもイライラしてくると、言葉あるいは腕力(力づく)にて、言うことを聞かせようとすることがある。

小さな子供たちに比べて、私たちは物も知っているし、語彙は豊富だし、怒る&脅す手練手管も知っています。
うるさければ、黙るようにさとし、それでも黙らなければ、黙らないことによって不利益を被るぞと脅し、それでも通じなければ大声を出したり顔をしかめたりして威かくする。

そして、あるいは・・・、そう、罰をくだす。


子供も私も大好きなテレビアニメに、「はなぱっぱ」があります。この登場人物で、一応悪役っぽいのだがまったく悪役らしからぬ「がりぞー」がいます。がりぞーは、よくよく見るととても器用で才能豊か。でも、いつもミッション(?)に失敗してしまい、蝶兵衛さま(ボス?)から「がりぞー、おやつ、なーし!」と言われてしまう。

あわれ、がりぞー。本日もおやつ抜きの罰をくらってしまうのである。


さて、私のような未熟な親は、どうしても子供に言うことを聞かせるために、罰という手段を用いてしまう。しかし、本当にそれは正しいことなのだろうか?まだまだ小さい子供には、時に罰という痛みを知る必要もあるかもしれない。でも、それ以外に方法はあるのではないか・・・。

冒頭記事の、大人社会の罰を見て、ふと考えてしまいました。

考るにあたっての、おすすめ書籍。

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

  • 作者: ハイム・G・ギノット
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: 単行本


まあ、迷いながら大人も成長していくのさ。
子供は親がいなくても大きくなるが、親は子供がいないと成長できない、なんていうもんね。

と、都合よく考えてしまう私。
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