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出産する女性の前に立ちはだかる山と、保育サービスの問題 [悩みの種、解決策を考える]

女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)」という本に、こんな言葉が出てきます。

男性は登る山が1つで良いですね。女性は登る山が3つあるんですよ

その3つの山とは、“仕事”“結婚”“子供”です。

女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)

女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 白河 桃子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/10/09
  • メディア: 新書


その言葉に「なるほど~」と思わず頷いてしまうようなデータが発表されました。
働く女性のおよそ2人に1人が出産を機に仕事辞めた、というもの。

これは厚生労働省の「第1回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況」とう調査によるものです。

辞めた理由をみていくと、「育児に専念したい」というのが最多なのですが、中には「解雇・退職勧奨された」という人も、フルタイムの人で約10.5%、パートの人で5.5%もいます。厳しいですね。

他にも「仕事を続けたかったが、両立が難しいのでやめた」は、フルタイムで35.3%、パートで28.5%。

では、このような女性たちをサポートする体制は、どうなのか、というところが気になります。会社の育児休業制度など見るべき視点はいくつかありますが、ここでは「保育サービス」について見てみましょう。

平成22 年出生児(月齢6か月)の保育所等の保育サービスの利用状況をみると、「利用している」は4.8%、「利用していない」は95.1%ということ。

保育サービスを利用していない理由をみると、「必要がない」が68.4%と最も多く、「利用したい保育サービスに空きがない」、「利用したい保育サービスがない」、「利用したい保育サービスはあるが、経済的理由により利用できない」を合わせた「利用したいと考えている」は16.3%ということになります。

では、利用したい保育サービスの種類はどんな感じかというと、下のグラフのとおり。
利用したい保育サービス.jpg

この保育園の不足というのは、首都圏で問題になっている“待機児童”なんですね。東京や横浜では、今保育園がガンガン増えていますよね。少子化だというのに因果なものです。

このような数値を見ると、やはり女性にとって結婚・子どもというのは大きな山ということになります。


でも、山を登れば気持ちいい。得るものはたくさんあるので、環境の改善に期待したいですね。
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